no1boy’s blog

~福井宏志朗くんの応援history~

キャッシュ・オン・デリバリー

舞台が決まった時、正直そんな気がしてたなぁという気持ちだった。

 


1月では考えられなかったけど、2月もプロフィールがあることを考えるとそろそろ順番が回ってくるかも、とかなり前向きになれていたから?


でもそれがまさか(ダブル)主演だとは予想してなかったし、メインビジュアルが公開されても信じられないまま初日を迎えた。

 


漠然と「宏志朗くんに会える!」その喜びだけで名古屋までやってきたから、正直内容とか舞台そのものを楽しめるのかとか心配事もあったけど忘れてた。

 

 

 


舞台はステージ上にセットがそのまま剥き出しで、幕が上がる、降りるというのがない。

 

 

初日、暗転したステージに下手から歩いてくる黒い影が薄らと見える。

 

 

それが他の誰でもない宏志朗くんなんだと思った瞬間、心臓がバクバクした。

 


ついに始まるんだとやっと実感して、目を閉じて深呼吸を一回出来たか出来てないかくらいで明るくなって、目を開けるとそこには宏志朗くんしかいない。

 

 


この人は3月の一杯まで松竹座で歌い踊っていた人と同一人物なんだろうか?

 


信じられないくらい声が大きくて、早口で、でも言葉の一つひとつを客席に伝わるように大切に発しながら、電話の向こうを捲し立てている。

 

 

 

私の知っている宏志朗くんは、ツッコミの役割の場面であろうと誰に対してもゆっくり話す人で、大声を上げたりするような人ではないから、こんな大声が出せるなんて知らなかった。

 

 

 

同時にセットの中をドタバタと走り回り、時にはソファーを飛び越えたり、片手で背もたれに手をかけて後ろからヒョイと座ってみたり。

 


クロバットやダンスをしているとき以外でこんなに慌て蓋めいたり誰かを追いかけ回したりするような人じゃない(むしろ追いかけ回されてる)。


かと思えば優しい声色で妻に話したり、とぼけてみたり。

 


普段ゴリゴリの関西弁の宏志朗くんを忘れてしまうくらい堂々とした標準語?のような話し方も頑張っていた。

 


目がキョロキョロと動いて、眉が八の字になったり怒ったりいろんな形に変化させて、身振り手振りが大きくて。3月の松竹でたっぷり見せてもらったはずのいつものおっとりと話している宏志朗くんを忘れてしまうくらい、表情がコロコロ変わっていくから何度見ても飽きないし毎回新鮮だった。

 


2万字のセリフ量はその道のプロの方に取っても大量らしく、毎公演のようにカーテンコールで初日までに覚えてきたことを褒められていた。

 


3月末まで「台本をもらっているけど開いてすらない」と言っていたくせに…ちゃっかり立ち位置まで仕上げてくるからズルいなぁ。

 


そしてその2万字もあるセリフの最初から最後まで、一つ残さず客席に届けようとする姿勢が変わらなかったし、一言も雑にならなかった。

 

これだけはいつもの歌って踊っている宏志朗くんと同じで、やっぱり私の知っている宏志朗くんだなぁとホッとした。

 


それでもプロの演者さんと奥村くんと同じ舞台に立っていると福井くんの発声は劣っていて、どこにいても誰よりでもできてしまう姿しか見てこなかったから逆に新鮮で。

 

正直舞台よりいつまでもコンサートに出ていて欲しいと思っていたのに、もっと舞台で演じることが上手くなっていく姿も見てみたいとすら思い始めていて、宏志朗くんにかかれば私の願望もコロコロ変わってしまうんだなぁと、改めて世界一簡単なオタクで呆れる。

 

 

毎公演あったカーテンコールではさっきまでの饒舌さがなくなって、等身大の宏志朗くんが可愛らしくて癒された。

 

日に日にアドリブが増え、時には台詞を噛んだりすることもあったけど、額の汗は回を追う毎に減り、心に余裕ができて落ち着きが出てきたのかなと勝手に感じたりもして、舞台でもまったく同じ公演なんてないから楽しい。

 

2時間半ずっとそこに居てくれるんだから楽しくないわけがないんだけど(笑)

 

 

大阪大千穐楽では繰り返し台詞量のことも褒められたけど、田野さんから

「なんでもできるだけじゃなく、努力をして、それを楽しんでやっていた」

というニュアンスのことを褒めていただいて。

 

 

まさにそれが宏志朗くんを作り上げている根っこの部分で、どんな方面においてもその姿勢が変わらないから大好きなんだよな。それがこの短期間でキャストの皆さんにもバレてしまってるんだなぁと嬉しい気持ちが充満して嬉し涙しちゃった。

 

 

宏志朗くんの挨拶はキャストの皆さんとスタッフさんへの感謝。自主稽古まで紳士淑女(ベテラン組)のみなさんが手伝ってくれた話。またこのメンバーでキャッシュをやりたいという気持ち。

 

宏志朗くんがやりたいというなら私もやりたい。

東京に連れてって欲しい。

 

 

 

また東京でまたこのキャストで、再演が叶いますように。